映画:ノックノック
イーライロス監督がかなり好きなのと、内容が面白そうだから鑑賞。
結果的に、凄く楽しかったけど、引っかかるところがある作品だった。
女の子2人に親切にしたら、とんでもない目に合うだけの映画で、観る人によっては嫌悪感しか感じないと思う。
でもそれが、かなりツボで、「グリーンインフェルノ」が特にだけど、嫌悪感が気持ち良くなってくる監督さんだと思う。
キアヌが良い父親役で出て来るんだけど、恥ずかしいくらいに幸福そうに始まり、ラストでは可哀想な感じだった。
でも、そこは結構どうでもいい(予想がつくし)。
良かった点は、2人の女の子の犯行で言うことやることが、好きな感じの悪役だったことだ。
人の嘘が許せない悪っていうのは、(映画内でのみ)物凄く格好良く見える。
無理やりフ○ラして…っていうのはズルいかも知れないけど、最後に言った一言に、僕は1人で膝を打った感じ。
「いい父親だ」と叫んだところで事実は変わらないし、それがわかっているから嫌悪感がする。
負のスパイラルを生み出していくのがうまいなあ、と思った。
ただ、ある人物を遊び半分であーしちゃうんだけど、アレが無ければ完璧だったかなと思ってしまった。
許せないことがあり、その嘘を暴くために犯行に及んでいるというなら、あの人があーなっちゃうのはイマイチ納得がいかない。
でも、そこらへんの中途半端な映画より全然面白いし、僕はこういう下品な作品が大好きだ。
見て良かった。