うたもちハキダメ処

日々思ったこと、考えたこと、愚痴、みた映画の感想など、色々書くスペース。

ドラマ:愛していると言ってくれ1、2話を観て

 

 

まず最初に、これは恋愛ものに疎い隠キャの戯言だと思って欲しい。

 

当初感じていたものと、このドラマは少し違っていて、襟を正した。

1話の最初、最高にダサいロックバンドの演奏から始まったのに驚いた。

 

物語をくどくどと書くのは好きじゃないので、それは別の人に任せて要点を上げつつ、感想を書く。

 

晃次(豊川悦司)と紘子(常盤貴子)は、普通に考えるとめちゃくちゃ不自然な出合い方をした。

他人の家の林檎を取ろうとして取れない紘子に、晃次がやってきて取ってあげるというものだ。

 

これは流石に笑ってしまった。「アダムとイヴ」という意味なのかな?とか考えた。

 

あとは1話目ラスト、これは最高だった。

引っ越しちゃう晃次を紘子が追いかけたけど無駄足で、駅で帰ろうとしたら偶然向かい側ホームで見つける。

鍵をぶん投げて覚えてきた手話を使うが、電車が遮ってしまう。

向かいのホームに急いで向かう紘子…でも、電車は走り去ってしまう。

落胆する紘子の後ろに、白いワイシャツが見える…晃次とまた会え、約束をする。

 

この一連のシーンは、純粋に良かったと思う。

嫁と「これで乗ってたら最低でしょ」って話してはいたけど(笑)

 

で、僕が襟を正したのは2話。

ラストでのFAXで送信された紘子からの手紙。

その内容で、僕はこのドラマがやりたいことが見えた気がした。

 

手紙を一字一句覚えていないけど、「私はあなたに自分を押し付けていたのかも知れない」という反省と、「人は話せてもうまく伝えられるのかどうかわからない。人のことを考えられるかどうかわからない。他の人は上手くやっているのだろうか?」という内容だった。

コミュニケーションが大切だと分かっていても、それが出来ている人って本当にいるの?というような、不器用な人間の素直な問いかけに、僕は少し心を動かされた。

 

この時に予想では、この二人の恋は実らず、恋のままで終わってしまうと思った。

喋れる、喋れないに関わらず、人は本来分かり合えないのかも知れないということを考えたからだ。

僕が思ったより、恋愛というものを客観的に描こうとしているのかな?とも思った。

 

その他にも、二人がおそらく恋愛関係以上のものにならなそうだな、と思った要素は沢山あった。

 

あと褒めポイントとしては、結構酷い人間が出て来るという点だ。

幼馴染みの健一以外は、大抵いけすかない連中だ。

 

フィクションだからこそあり得るだろう紘子の「アリス」のようなキャラ、晃次の「童貞の王子様」のようなキャラは、おそらく翻弄されっぱなしになると思う。

 

耳が聞こえないことを、あんなに言う奴も居るかな?とは思うけど、僕の周りにもいた。ああいうおばさんやおじさん。

「哀れみなどいらん」と言うスタンスの晃次が、ちょっと格好良く見える。

 

設定が、恋愛をするためだけに用意されていたものではないとわかったので、これからが凄く楽しみだ。

 

期待外れだったら、そう書くかも知れないけど。