映画:ジョン・ウィック:チャプター3 パラベラム
ジョン・ウィックシリーズは、僕の個人的な思い入れだと、1作目が一番大きかった。
2作目では、何だかあまり面白くなくて、アクションシーンが退屈に思ってしまった。
今回3作目を見て、その評価が全てひっくり返るような気がした。
おそらくだけど、「ジョン・ウィック:パラベラム」を観た人の多くは、冒頭のアクションシーンが一番の見どころだったと思うだろう。
どこだかわからないけど、やたらと武器が飾ってある屋敷(雑居ビル?)でのナイフを使った痛いアクションシーン、馬小屋内でのお馬さんによる「後ろ蹴り」シーン、ニューヨークを疾走する馬に乗ったキアヌ!
この一連の最高さ加減と言ったら、凄い。
わかりやすく例えれば、エビフライとハンバーグとナポリタンが乗ったお子様セットのような感じだ(わかりにくい)。
僕が観てきた映画ではなかったようなアクションシーンが、たくさんあった。
カサブランカで「セルフジョン・ウィックいじり」が炸裂、そこからのジョン・ウィック+前に手を貸したことのある女殺し屋+犬たちの奮闘(あれ、さっきの犬は死んでなかったの??とはてなマークが出てしまったこともあったけど)も凄かった。
ラストのホテルでのアクションも、素晴らしい。
ガラスがパリンパリンと壊れて美しいし、何より痛そう。
刃がガラスで引っかかる、立ち位置の加減で戦いが二転三転していた。
何枚もの鏡がある部屋での攻防戦より、緊迫感があって僕は好きだ。
2作目が微妙だった理由としては、おそらくジョン・ウィックが所属していた巨大な組織図を描き切れていなかったからなのかも知れない。
それを2作目で(中途半端な感は残しつつも)丁寧に積み上げていった結果、3作目でようやく広がった世界を見せられたのではないかな?と思った。
そんな中、ジョン・ウィックが生きたい理由は、一貫している。ジョン・ウィックが怒る理由だって、一貫している。
今回は、ざっくり言うと、ジョン・ウィックがめっちゃ怒られる話だ。
なので、本当に次回作が楽しみで仕方ない。
ジョン・ウィック、めっちゃ怒ってたもんね。しかも、一貫していた怒る「理由」が、かなり変わった。戦う理由が、大きくなった。
おそらく、さらにスケールアップしていくんじゃないかなと思うので、どうするのだろう?という気持ちもある。
ジョン・ウィックシリーズの中で、1番好きな作品となり、むしろ1と2も合わせて評価が上がった気がする。
イコライザー2を観た時に、ジョン・ウィック2と比べてしまったけど、ジョン・ウィック3を観て反省した。スケールアップしていく方法でも、良い続編は作れる。
100点満点中、100点。